赤本という言葉は、受験生になると1度は耳にしたことがあると思います。受験生の皆さんは赤本をどれくらい重視して受験勉強をしていますか?実は、一部の受験生は正しく赤本を使用することができており、効果的な受験勉強をすることができている一方、多くの受験生は正しい赤本の使い方を知らず、非効率的な受験勉強をしてしまっているのが現状なんです。
「志望校に合格したい」「逆転合格をしたい」という受験生の皆さんにとって、赤本は本当に大切なものです。この記事を最後まで読むことで、赤本の重要性と使い方を完全にマスターすることができます。結果として、これまで以上に効果的な受験勉強をすることができるでしょう。
今回紹介している内容は皆さんの悩みを解決する一部にすぎず、数え切れないくらいの悩みを抱えているはずです。
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それでは早速始めていきましょう。
赤本とは
赤本は多くの方がご存じの通り、各大学の過去の入試問題や大学情報が掲載された受験生に必須の教材です。教学社から出版されており、数年分の過去問に加えて、志願者数、実質倍率、合格最低点などの入試情報も詳細に記載されています。志望校の過去問は確実に入手し、解いておくことが効率的に勉強を進めていくうえで必須と言えるでしょう。
赤本で必ず確認してほしいこと
入試データの確認
赤本を購入したら、まずは入試データを一通り確認するようにしましょう。入試データには、志願者数や倍率などが詳しく掲載されており、各大学の現状を知ることができます。どの程度の競争率なのかを最初に把握しておくことで、難易度もイメージしやすいですよね。
合格最低点の確認
入試データを確認したら、次は合格最低点を必ず確認しましょう。過去問を解いても、合格最低点を知らなければ、自分の立ち位置を知ることはできません。合格までどの程度の距離があるのか、自分は受験生の中でどの位置にいるのかを確認するためにも、合格最低点のチェックは忘れないようにしてください。
また、合格最低点を知ることで、入試本番で何割くらい得点すればいいのかが分かります。そうすることで、どの問題は確実に正解しなければならないといけないのか、どの問題は捨てていいのかを正しく判断できるようになります。同じ問題でも、合格最低点が9割なのと5割なのでは対策が大きく変わってきますよね。
合格最低点の得点率が高い場合は多くの問題を正確に解き、高得点を取る必要があります。一方で、合格最低点の得点率が低い場合はあえて全ての問題にチャレンジする必要はなく、できる問題から確実に得点していくことが大切になります。このように、合格最低点により問題の解き方にも違いがあるので、この部分を正確に把握しておくことは非常に大切と言えます。
各科目の傾向と対策の確認
これまでの2つの確認が終わったら、次は各科目の傾向と対策の確認をしていきましょう。傾向の欄には、試験の基本情報や出題傾向が記載されています。ここをしっかり読むことで、試験時間、大問構成、解答形式などを把握することができます。
記述式なのかマーク式なのかは非常に大切ですよね。さらにここでは問題の難易度についても学ぶことができます。どの程度のレベルの問題を解かなければならないのかを正確に把握することは今後の学習の指針を立てる上でもとても大切です。
対策の欄では、受験に向けてどのような勉強を重視していけばいいのかが詳細に記載されています。例として英語を考えてみます。単語や文法、語句整序が重視される試験なのか、長文読解が重視される試験なのかによって勉強内容が大きく変わることは想像できると思います。
このように、傾向と対策の欄をしっかり読み込むことで、受験本番までにどのような能力が必要で、そのために何を優先的に学習していけばいいのかを学ぶことができます。
赤本の正しい使い方
大学情報を把握する
先程も説明しましたが、赤本には様々な情報が掲載されています。ただ問題を解くだけでは正直損をしています。問題以外の部分で多くのことを学ぶ意識を持って、赤本を使いましょう。具体的には、志願者数や競争率が書かれている入試情報、学部ごとの合格最低点、科目ごとの傾向と対策の部分を熟読することが重要です。
本番を想定して問題を解く
大学情報に目を通した後は、実際に問題を解いていく段階に入ります。ここで意識してほしいのは、本番を想定して問題を解くという事です。具体的には時間を計って本番さながらの状態で解くようにしましょう。
何かを食べながら問題を解くことや、スマホを触りながら問題を解いてしまうとせっかくの過去問がもったいないです。過去問を解くときは過去問だけに集中して取り組みましょう。そうでないと正確な実力が分からず、志望校における自分自身の立ち位置が分からないという事になります。みなさん自身の正しい現在の立ち位置や実力を知るためにも、本番を想定した環境で過去問に取り組むことを意識してください。
出題傾向を掴む
最後にやってほしいのは出題傾向を掴むことです。問題を本番さながらの雰囲気で解き、その後しっかりと復習することも非常に大切です。しかしながら、同じ問題は2度と出ないのが実情です。
そこで大切なのが、どの単元からどの程度の難易度の問題が出題されているのかを把握することです。つまり、出題傾向を知るという事です。
例えば、数学で図形の問題がほとんど出ておらず、関数の問題が毎年出ているとします。こういった出題傾向がある時にみなさんがやらなければならないのは、関数の勉強です。図形の学習は最低限にし、関数を少しでも得意分野にできるように勉強する事が最も大切です。なぜならば、毎年関数の問題が出題される大学ですから、関数を得意にしておけば、その大問で高得点が望めるからです。逆に図形の問題は後回しにするべきですよね。なぜなら、いくら図形の問題を頑張っても、出題されることがほとんどないわけですから、得点に結びつきません。
出題傾向を掴むことは、効率的かつ効果的に受験勉強を進める上で最も重要であると言っても過言ではありません。特に逆転合格を目指す受験生は、周りのライバルよりも効率的に実力を伸ばすことが必須事項です。過去問を解き、出題傾向を徹底的に分析するようにしてください。
赤本の誤った使い方
入試直前に解く
赤本の使い方として、多くの受験生が間違っているのが解く時期です。結論、なるべく早くに過去問を解くようにしましょう。習ってない範囲があっても構いません。それ以上に、志望校の情報と出題傾向、合格最低点を知ることの方が何倍も重要です。
志望校の情報と重点的に勉強すべき分野を知ってから勉強を始めることで、最終的にライバルたちに大きな差をつけることができます。「逆転合格をしたい」「効率的に勉強を進めたい」という受験生は、何よりも優先して赤本を入手して、問題を解くようにしてください。そして、出題傾向を頭に叩き込んでおきましょう。それが、半年後、1年後のあなたの実力を確実に変えてくれます。
答えを見ながら解く
過去問を解くときは本番同様の状態で解くようにしましょう。受験生の中には、答えをはじめから見ながら過去問演習に取り組む方もいますが、非常にもったいないです。せっかく過去問を解くなら現時点で自分自身がどの程度問題を解けるのかを確認するためにも、解答は見ずに解いてみましょう。
解答を見ずに解くことで、自分が苦手な分野や単元がどこなのかを洗い出すことができます。そういった意味では、解答を見ずに解くことは、今後の受験勉強を効率的に進めるためにも重要です。
あまりに古い年度の問題を解く
過去問を解くときは、古い年度の問題から解いても、最新の問題から解いても、どちらでも構いません。しかしながら、あまりに古い問題しか解かないという事はないようにしてください。
古い年度の問題を演習として解くことはアリですが、最新の過去問も必ず解いてください。そうしないと近年の出題傾向を正確に把握することができません。急に傾向が変わるということもあり得るので、新しい過去問は確実に解いておくことをおすすめします。
問題を解き終わった後の注意点
復習を徹底する
過去問を解き終わったら復習を徹底するようにしましょう。次同じ問題を解く際に、解法を完璧に思い出せるくらい復習をすることが理想です。実際に過去問を解いてみて、正解できなかった問題はみなさんの弱点とも言えます。その問題の類題や同様の単元の勉強を重点的に行うことでみなさんの弱点を効率的に克服することができます。
問題を解いた際に、ミスをしたら成長のチャンスだと捉え、その分野の勉強に力を入れることが効率的に成績を伸ばすためには重要です。
足りない力を分析する
先程も述べましたが、過去問を解くことで自分にどの単元の知識が足りないかを把握することができます。例えば、数学の過去問を解いたところ、確率の問題があまりできなかったとします。その場合、優先的に勉強すべきは確率の単元になります。
この意識を持って、1つずつ苦手を潰していくことができれば、効率的に得意分野を増やし、実力を伸ばすことができるでしょう。受験は時間との勝負でもあります。限られた時間の中で少しでも効率的に成績を上げるために、この姿勢は重要です。
分からない問題は周りに聞く
過去問は難易度の高い問題も多く出題されます。それは簡単に満点を取れる問題ばかりでは、差をつけることができないからです。したがって、解答解説を読み込んでも分からない問題が出てくるのは仕方ないことです。
そのような問題に出会った場合はすぐに周りの人に聞く癖をつけましょう。1人で考え込んでいては、時間が無駄になってしまうかもしれません。周りの友人や学校の先生に質問して、考え方を教えてもらうことが大切です。
最後に
みなさん、いかがだったでしょうか。
今回は赤本の使い方や、注意するべきポイントについて解説しました。赤本は受験生であればほぼ全員が解くことになると思いますが、使い方で受験の結果が大きく左右されます。今回解説した内容を元に、赤本を有効に活用してほしいと思います。みなさんが効率的かつ効果的に勉強を進め、志望校に合格することを願っています。
とはいっても、今回紹介したのはみなさんが抱えている悩みのひとつの解決にすぎません。
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本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。-木村の勉強革命-でした!
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